金曜日に会陰ヘルニアの整復手術を行いました。

膀胱 前立腺ともに腹腔から会陰部に出ていました。会陰部は膀胱の尿が半分 しょう液が半分貯留している状態です。

本症例の手術は会陰部 肛門両側を切開し前立腺 膀胱を確認その後大量に貯まったしょう液を除去します。
膀胱に貯まった尿もカテーテルにより吸引 膀胱 前立腺 腸を腹腔内に戻します。
腹腔内に戻した膀胱は正常な位置にもどるように再度膀胱に生理食塩水を注入 膀胱を膨らまし膀胱を正常な位置に整復します。
次に骨盤の閉鎖孔からポリプロピレンメッシュ(ソフト)を恥骨の腹側に通し反対側の閉鎖孔からも出します。
このメッシュが会陰部両側の筋肉の変わりになります。
メッシュの固定が済んだのち肛門を正常な位置もしくは正常より頭側の位置になるように直腸とメッシュを縫合します。
会陰ヘルニアでは膀胱 前立腺 結腸 直腸 肛門を正常な位置に戻すことが再発を防ぐ意味でも重要になります。
術後です。前立腺 膀胱は腹腔に肛門は本来の位置に整復しました。
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