4月21日は臨床画像診断学の勉強会でした。
猫の眼が片方が散瞳 もう片方が縮瞳している場合眼瞼裂の小さい方が異常である可能性が高いです。
散瞳側の眼瞼裂が小さい場合⇒動眼神経麻痺
縮瞳側の眼瞼裂が小さい場合⇒ホーナー症候群
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4月8日は神経学の勉強会でした。
キャバリアに多い病気で脊椎空洞症や水頭症を伴う場合もあります。
症状は頚部の掻痒~四肢不全麻痺です。
キャバリアは小脳梗塞も多くキアリ様奇形と関係ある可能性も指摘されています。
4月7日は臨床病理 血液学の勉強会でした。
猫伝染性腹膜炎とは猫コロナウイルスに感染した猫の一部が発症する病気です。FCoVにはI型とII型があります。I型が猫コロナウイルスで、II型は犬コロナウイルスとFCoVが組換えを起こした結果生じたウイルスなのです。I型とII型のどちらが多いかといえば、圧倒的にI型が多いのですが、ではどちらが病原性が高いかといえば、普通はどちらも低病原性で、猫に病気を引き起こすことはありません。
ところが、I型、II型のFCoVどちらにも、それぞれ2つのバイオタイプというものがが存在します。バイオタイプというのは、形態的、血清学的に区別することはできませんが、猫に接種した場合の病原性のみが異なるものです。すなわち、猫に対してほとんど病原性を示さず腸管に感染するものが猫腸コロナウイルス(FECV)であり、猫に対して猫伝染性腹膜炎を引き起こす強病原性のウイルスが猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)なのです。
Ⅱ型のウイルスはPCRの検査で引っかかってきません。よってPCRが確定診断になるわけではありません。