8月26日は呼吸器学の勉強会でした。
猫が咳または呼吸が荒くなったなどの主訴がありレントゲン検査において腫瘍または腫瘍の転移を疑う所見があった場合FIPに起因する肉芽腫性肺炎の可能性もあります。
いずれにしても予後は厳しいものになります。
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8月17日は臨床画像診断 神経学の勉強会でした。
ニューロパチーは力が入らない 椅子などに飛び上がれなくなったなど。。
の症状で来院することが多く猫ではベンガルなどに見られる病態です。
診断には電気生理学検査が必要になり限られた施設でしか受けられません。
診断的治療として免疫抑制量のステロイドに対して反応するかで判断することもあります。
8月3日は臨床病理 血液学の勉強会でした。
瞬膜突出 眼圧上昇 眼球突出などの症状がある場合眼窩の腫瘍が疑われます。
診断はエコー検査により眼窩に腫瘤があるかを確認します。
あと眼窩は口腔内と接しているため口腔内の確認も必要になります。
確認した腫瘤を針生検によりリンパ腫であるかの検査も必要です。(治療内容が変わるため)
リンパ腫の場合 放射線 化学療法が有効になります。
軟部組織肉腫の場合手術により摘出できればいいですが一般的にはとても困難な手術になります。
予後は難しくなることがほとんどです。
8月1日は腫瘍学の勉強会でした。
炎症性乳がんは乳腺にできる腫瘍のなかでも極めて悪性度の高い腫瘍になります。
診断は臨床徴候 組織検査を行い総合的な考慮が必要になります。
●急速増大
●炎症の5徴候
●皮膚の水疱形成
●リンパ循環障害
●ステロイド NSAIDsの治療に無反応
●複数の乳腺を侵す
●皮下に拡がる
●潰瘍化
組織検査では真皮を含めた組織が必要になります。
真皮のリンパ管に腫瘍塞栓を形成している悪性乳腺腫瘍
以上の結果から総合的に炎症性乳がんと診断します。
中央生存は24日と極めて悪性度の高い腫瘍になります。